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推薦文をいただきました!
田宮俊作さん(株式会社タミヤ 代表取締役会長)
タミヤの会社見学会で偶然お会いしたのが、根津さんだったのは、全くの幸運でした。 段々と形が崩れていくミニ四駆のボディーデザインに実車のような空力的な要素を取り入れたかったからです。 以来根津さんの車は、この小さなモータースポーツ界でも好評です。
山井太さん(株式会社スノーピーク 代表取締役社長)
最も敵のいないデザイナー、根津さんの本のタイトルが意外。でも読んでみて腑に落ちた。人間愛に満ちたコミュニケーションの達人は、やっぱり自分と違う考えこそクリエイティブに味方にしてしまうのだ。
林要さん(GROOVE X 株式会社 CEO)
製造工程をも見通してスケッチを始めるグローバル級の工業デザイナーは、日本には少ない。どんな人とのコミュニケーションをも諦めず続けた事で、その類まれなる能力を身につけるに至ったクリエーターが、人々の思い込みを壊し、誰もが持つ「苦いパウダー」を喜びに変える事で、不可能を可能にしていく軌跡がこの一冊に詰まっています。
安藤美冬さん(株式会社スプリー 代表)
敵の中にある反対意見や批判から、宝物(新しいアイデア)を発見するためには?
負のエネルギーを正のエネルギーに変換する根津式コミュニケーション術は、まるで合気道。
気持ちよく投げ飛ばされたい。
宇野常寛さん(評論家 /「PLANETS」編集長)
イメージを具体化して〈かたち〉に落とし込むこと。この点においてものづくりとマネジメントはとても似ている……! そう、これはプロダクトデザイナーだからこそ書けたチーム編成術なのだ。
こんにちは、根津孝太です。
じつは、これまでずっと黙っていたのですが、ぼくはこの1年半あまり、ひそかに本をつくっていました。
それがこのほど、中央公論新社から発売されることになりました。タイトルは――、
『アイデアは敵の中にある――「結果」を出す人は、どんなコミュニケーションを心がけているのか』
です。でも、ぼくはいつも「結果」を出してきた人ではないので、ここで言う「結果を出す人」というのは、多くの場合、ぼくがこれまでに出合ってきた人たちです。本書は、その体験から導き出された、ぼくなりの知見をお話ししたものです。
お話ししたもの、という限り、話し相手と書き手がいるわけで、先ほどざっと確かめてみたら、結果的に全部で50時間ほど話をし、30万字ほどの原稿が手元に残されていました。話し相手は、本書を企画してくれた書籍編集者の久米泰弘さんと、妻の里美、そして、第1稿ができてからは中央公論新社学芸局の郡司典夫さん。その話を実際の文章に構成したのが、久米さんです。
この「C.C.コータくんの部屋」では、本書をつくる過程で話し合ってきた内容の一部を、鼎談や対談形式で掲載していこうと思っています。なかには、本の内容とはまったく関係のない話や、そのときどきの時事について話し合ったことなどもあります。と言うのも、本書はぼくに対するインタビューをまとめたものではなく、文字どおり、ぼくを含めた本づくりチーム4人でコミュニケーションを重ね、その膨大な言葉のなかから、生み出されたものだからです。
ですから、この「C.C.コータくんの部屋」は、実際にどのような話をしながら本ができていったか、その舞台裏を明かすことになります。どんな雰囲気で、どんな話をして、本づくりが進められていったか、その一端を未来の読者の方々と共有できたらと思っています。
これから数日ごとにお届けする鼎談は、第1稿ができて、はじめて版元の郡司さんに読んでいただいた直後におこなわれたものです。本書を読みながら(と言っても、いま現在はまだ発売前ですが)、ああ、この部分はこうした話し合いのなかから生まれたのかと、本づくりの過程を追体験していただけたらと思います。
2016年9月23日
根津孝太
本書は、全国書店のほか、ネット書店でも発売中で、電子版もあります。「C.C.コータくんの部屋」を読んで、おもしろいかもと思ったら、ぜひご購入ください。どうぞよろしくお願いします。
鼎談「セクショナリズムから遠く離れて」
2016年1月6日 於:秋葉原 DMM.make AKIBA
根津――根津孝太(znug design 代表)
郡司――郡司典夫(中央公論新社学芸局)
久米――久米泰弘(書籍編集者)